国内スポーツメーカーはDtoC(消費者直販)戦略を加速している。自社ECを拡大し、直営店の充実にも余念がない。国内のスポーツ用品市場はコロナ禍後、順調に回復してきており、旺盛なインバウンド需要も販売を底上げしている。ただ過度なDtoCには各社とも慎重な姿勢で「従来の卸6割・DtoC4割」など既存の卸売先とのすみ分けを重視している。
すでに中計上回る
アシックスは24年12月期で、日本事業のアシックスジャパンのDtoC比率が42%となった。オニツカタイガーの売上高が2.8倍となったこともあり、比率が10ポイント近く上昇した。同社では引き続き「DtoCオムニチャネルでのブランド体験価値を通じた一生涯顧客化」を進める方針だ。
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