11月に開催した繊維総合見本市のJFWジャパン・クリエーション2025(JFW-JC)、テキスタイルビジネス商談会のJFW-JC、プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)25年秋冬では、シワ感や光沢といった多彩な表情を持つテキスタイルが多く集まった。
【関連記事】《JFW-JC2025、PTJ25年秋冬から㊤》海外や異業種の注目も
独特の風合い
コンバーターのカゲヤマは先染めのチェックに、薬剤で部分的に脱色する抜染技術を使った特殊加工「シェイキーマジック加工」をアピールした。ビンテージ感のある自然な色あせや陰影のある表情を持つ。コンバーターを介して韓国のアパレルブランドからの引き合いが増えている。
「見てわかりやすい素材に足を止める人が多い」と語るのは柴屋。静岡県の浜松産地で加工する「天日干し加工」は根強い人気がある。太陽光と自然の風で乾燥させることでシワなど独特の風合いを付与した。高強力ナイロン「コーデュラ」との組み合わせを中心に様々な種類を揃えた。1反ずつかごに詰め込んで圧力をかけてブリーチする京都の染色技法「かご染」など見た目にこだわったテキスタイルを披露した。