J・フロントリテイリング パルコ完全子会社化で変化への対応力強化

2019/12/27 13:25 更新


 J・フロントリテイリング(JFR)はパルコの完全子会社化によって経営効率の向上を図るとともに、「小売り・不動産事業グループとしての基盤を強化」(山本良一社長)し、競争力を高める。相互連携をさらに強めることで、単独企業では難しかった店舗開発を大型複合施設を含めて促進する方針だ。エンターテインメント事業などパルコの持つノウハウを生かし、「マルチサービスリテイラーとして、事業領域も拡大する」。

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 パルコは上場廃止となるが、牧山浩三社長をはじめとした現経営体制と商号、店舗屋号は維持し、「パルコの企業文化も尊重する」。完全子会社化以降、投資家関連などの間接部門を統合し、システム投資もグループ一体で実施するなどして効率化を促進する。同時に、JFRの今後の収益の柱と位置付ける不動産事業をパルコに移管して一元化し、「多様な開発能力やソリューション力を持つパルコのノウハウを生かし、事業を拡大する」。それぞれの顧客データの相互活用や人材交流も促進する。



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