ジュエリーに手仕事の味わい、JJF

2015/09/07 10:57 更新


 8月26日から28日まで、東京ビッグサイトで開かれたジャパンジュエリーフェア(JJF)は、450社が出展、1万4300人超が来場した。会期中、日本ジュエリー協会(JJA)などによる催しも行われた。

 ファッションジュエリーを中心としたデザイン・企画を行うメーカーでは、職人の手仕事にクローズアップした新作が目をひいた。1点ずつ表情の異なる希少性やぬくもりあるタッチがバイヤーから支持された。引き続き人気の高いパールを使ったトレンド感あるジュエリーもオーダーを集めた。

 山梨を拠点とするイノウエは「職人の手仕事が商品の魅力を引き出す」をモットーに石英の結晶片などの含有物によって様々な表情が楽しめるジャスパー(天然石)を半分にカットした新作を出した。カット面の縞模様やまだら模様は、一つとして同じ物がない。地金は18K。参考小売価格2万~3万円台。

イノウエ
イノウエ

 

 同じく手仕事にこだわったのはフレア。オーダーが集まったのは、10Kの角線を手まげでふわっと〝ユル巻き〟し、チェーンと組み合わせたジュエリー。繊細でありながらもボリューム感のある造形がバイヤーの目をひいた。参考小売価格1万5000円~3万円。

フレア
フレア

 

 エージーポイントは二つの新作が注目された。一つはスイーツシリーズのクリーム&ストロベリーで、ショートケーキをイメージしている。アコヤ真珠をクリーム、ハートのガーネットはイチゴ、エメラルドはミントに見立てた。写真のファランジリング(3万4800円)はイチゴのカップケーキをヒントにした。もう一つは布のウエーブ感をモチーフにしたフレアリング。スカートのフレアやフリル、リボンなどをモチーフに地金板を柔らかに曲げ、ポイントにアコヤ真珠を付けた。パールが縦に並ぶラインタイプのネックレス(6万3000円)はトレンドアイテムとしてオーダーを集めた。

エージーポイント
エージーポイント

 

 



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