アメリカンビンテージに着想するメンズブランド「ジェラード」は25年秋冬、自社で収集した古着の中から、特に貴重なアイテムを厳選し、リプロダクトする。国産で生地からオリジナルで企画し、コアな古着好きも納得する作り込みで見せる。
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アウターのイチ押しは、40、50年代に米海軍が採用したフライトジャケットのAL-1のリプロダクトだ。生地はビンテージのチノパンをもとに自社開発した「ラストリゾート茶タグ」を採用。古着のように経年変化を楽しめ、耐久性にも優れる。裏地はアルパカ・ウールのパイル地で、真冬も快適に過ごせる。税抜き12万8000円。
古着市場で価格高騰が続く別珍のスカジャンも再現した。約30万円と高額だが、24年秋冬に同様の商品の販売が好調だったため、継続する。今期はマニアに人気があるスカル柄を、現物と同じく横振りミシン刺繍で表現した。
ここ数シーズン続けている、カットソー主力のブランド「ライディングハイ」との協業シリーズでは裏毛のカーディガン(4万3000円)を出す。ジェラードで資料としてコレクションしている、40年代の物と思われる肌着の端切れを分析して開発した生地で仕立てた。古いジャカード編み機で、柄も忠実に再現した。
