ジャンポール・ゴルチエは、オートクチュールを新たなコンセプトのもとで継続させると発表した。これから毎シーズン、メゾンの美学をそれぞれの解釈に基づいて表現してくれるデザイナーを招き入れ、オートクチュールのビジョンを発信していく。
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このプロジェクトに最初に参加するデザイナーとして、「サカイ」の阿部千登勢を迎え入れる。7月のオートクチュールコレクションで発表する。
ゴルチエは、「一つのオートクチュールブランドをさまざまなデザイナーが解釈するというアイデアは、90年代のパリのオートクチュールハウスで特定のデザイナーがいない事実に気付いたときに思いついた。私と阿部千登勢はクリエイティビティーにおいて多くの共通点を持ち、ファッションに対して同様のビジョンを持っている。完全なる自由をもって彼女にデザインしてもらいたい」と述べている。阿部は「破壊的なフェミニニティーを表現するゴルチエならではの独自のビジョンとオリジナリティーを、長い間、称賛してきた。本プロジェクトの初めてのデザイナーとして迎えられたことを大変光栄に思う」としている。