23~24年秋冬は、多様な表面変化を楽しむニットが増えそうだ。このほど開かれたニット合同展のジャパン・ベストニット・セレクション(JBKS)2022では、ローゲージを中心に立体的な装飾性の商品企画が揃った。自社の技術力を背景にしたオリジナルブランドの提案も盛んだ。
(北川民夫、小島稜子)
ローゲージの意匠
上質なレディスアパレルを得意とする峰田メリヤスは、ゆったりとしたシルエットのVネックショートベストを企画。3ゲージの編地でざっくりとしたイメージの商品を提案する。裾とネック部分には、ハンドステッチ調の編地を入れてデザインアクセントにしている。
丸安毛糸では生地、製品ともに毛羽立ったヘアリーな風合いが好評だ。フォックス・カシミヤのパステルカラーのセーターは7ゲージの天じく編み。シンプルな型に、ボリュームを出した袖や、スリットを入れた裾などでアクセントを付ける。メンズ向けなどにニュートラルカラーも揃える。
奥山メリヤスは、主力取引先のセレクトショップ向けで「ファッショントレンドよりも良質でオリジナル性の高い服が求められている」として、ハリの強いシェットランドウールによるアラン模様のローゲージニットを出す。ウール・獣毛混や、ウール100%の30番手強撚双糸によるプルオーバーを提案する。
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