日本プロフェッショナル販売員協会(JASPA)は、販売力を評価する基準となる「JASPAセールスプロフェッショナル資格」制度の第1回合格者を決定し、6月29日に同資格の授与式をオンラインで開催した。第1回の合格者は30人。授与式では、同協会の理事やエマニュエル・プラット代表理事らが、お祝いの言葉を述べた。
同協会は販売職の地位向上とキャリア、能力開発支援を目的に16年6月、国内外のブランド企業や百貨店、大手アパレルが加盟して設立。19年から有力化粧品ブランド企業も参加し、業界の枠を越えて販売職の魅力の発信、会員企業の研修を補完するため、技術系や教養系の研修などを行っている。
資格制度も協会発足時から設立を検討。販売現場で高い業績を上げ続けられる人材の基本要素「知識、マインド、教養、技能」の四つがバランスよく一体化している人材を「セールスプロフェッショナル」と定義。その技能を資格制度で評価し、意欲向上や人材育成の現場での活用などにつなげ、販売職を極めたい人の新しいキャリアプランとして示すことを目指している。第1回の認定試験は1次の筆記を昨年2月に行い、2次はミステリーショッピング方式で実施。総合評価により、30人が第1期の合格者に選ばれた。
授与式では、同協会理事の山口俊比古阪急阪神百貨店社長、三宅孝彦TSIホールディングス会長、リシャール・コラスシャネル合同会社会長があいさつ。続いて全合格者の紹介、代表者への認定証とバッジの授与、合格者3人からのあいさつの後、パリから参加したプラット代表理事が「実力のある選び抜かれたプロフェッショナルだけに与えられる資格。自覚と誇り、情熱を持ち、さらなる技術向上と、販売員の模範となることを目指して頑張って」と合格者に祝辞を述べた。