日本人なら日本のゴーセンに胸はろう!-1

2017/02/18 05:30 更新


―1.少量でも“有名人”―

私たちの周りには服のほかにも、実に多くの繊維製品であふれています。

布団やソファ、カーテン、カーペット、車のシートやエアバッグ、紙おむつや使い捨てマスクも繊維製品です。

そしてその多くには現在、合成繊維という人工的に作った繊維が使われています。生産量こそ縮小しましたが、日本の合繊はすごいんです!なぜって?担当記者が答えます。

Q.日本製のナイロンは有名なの?

ある店でダウンジャケットを買ったとき、店員さんから「高品質な日本製のナイロン生地を使っている」という接客を受けました。日本のナイロンって有名なんですか?

ダウンウエア等に高品質な日本素材が使われる

A.ナイロンだけじゃありません!日本は合成繊維全般に強い!

合繊繊維テキスタイルはさまざまなタッチや風合い、機能を出せる

ナイロンだけじゃなく、ポリエステル、トリアセテートといった化学繊維や合成繊維は、日本が強みを持っている分野です。略して、化繊(かせん)、合繊(ごうせん)ともいいます。生産規模で見ると、中国をはじめとする海外メーカーが圧倒的な世界シェアですが(※1)、品質や技術ではまだまだ日本が「世界トップレベル」と言われていますね。

(※1)全世界で作られる合繊は、7割を中国が占める。日本のシェアわずか1%

化学繊維は人工的に作り出した繊維です。合成繊維も化学繊維の一つですが、石油や石炭、植物から作った化学原料を使って合成して作ります。ちなみに世界で使われる繊維の半分以上は天然の繊維である綿やウールではなくて、ポリエステルを中心にした合成繊維なんですよ(※2)。

(※2)世界で使われる繊維の3分の2が合繊

合繊(ポリエステル、ナイロン、アクリル等)のシェアは68%とわかる


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