「ウールの輝く未来のために」をテーマに、京都でウールの世界組織、国際羊毛繊維機構(IWTO)の92回総会が開かれた。日本での開催は84年の東京総会以来39年ぶり。動物繊維ウールを取り巻く環境は、39年前と比べると様変わりだ。総会の概要を報告する。
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39年前とは様変わり
前回の東京会議は「ウール生産とウール消費が拡大トレンドで、ようやく合繊消費が増えてきたなど他繊維への脅威が語られた」タイミングだった。ウールは衣料品や寝具などで必要な素材で、需給のギャップや経済変動が収まれば必ず消費は回復して成長軌道に乗る繊維だった。何より高単価な素材で、もうかる繊維だった。
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