世界の羊毛業界が一堂に会して課題を討議するIWTO(国際羊毛繊維機構)の「92回総会」が5月16日、京都で始まった。
84年東京に次ぐ日本では2回目の開催。欧州やアジア、オセアニア、アフリカ、北南米の牧場、原毛加工、紡績、貿易商社などの業種などから多数が参加。「輝かしいウールの未来」をテーマにして、伝統と革新を組み合わせたウールのサステイナブル(持続可能)性を探る。
ホストを代表して富田一弥日本羊毛産業協議会会長は「1200年の歴史の京都は先駆的な産業を育ててきた。6000年の伝統を持つウールも同じで伝統を生かしながら革新を続け、産業を持続させたい」とあいさつ。
またウォルフ・エドマイヤーIWTO会長は「ウール産業は公平でサステイナブル商品を作り世界に提供したい。いろいろな業種に関わる人が集まりエキサイティングな議論を期待したい」と語った。
総会は1日目にウールのインテリア、デニムなど日本のイノベーションを報告。2日目からは各国のウールキャンペーン、ウール業界若手の活動「ヤングプロフェッショナルズ」、サステイナブル、小売市場などが報告される。