《トップインタビュー2024》イトキン社長 前田和久氏 “収益体質”手に攻勢へ

2024/02/05 10:59 更新有料会員限定


前田和久氏

 24年1月期の売上高は前期並みだが、営業損益では久々に黒字転換した。仕入れ量の適正化を進め、セール時期もプロパーで販売できる新商品の投入を増やしたことが功を奏した。「収益面で強い体質になった1年」と言う。春には約10年ぶりの新ブランド「オーヴィル」を出す。

【関連記事】イトキン 10年ぶりに新ブランド「オーヴィル」 初めての高価格帯に挑戦

セール品は減らす

 ――23年を振り返ると。

 ほとんどのブランドが営業黒字になるなど、この間の体質改善で収益性が高まりました。セール売り上げのウェートが高い1月と7月のセール売り上げ予算を大幅に減らし、正価販売できる新商品の投入量を増やしました。

 少し前からお客さんがセールに関心がないことは気付いていましたが、実際にセール品の調達を減らして商売に臨んだら結果はその通り。セール品は売れず、新商品が売れた。ブランドのメンバーがお客さんの価値観の変化を実際に体感出来たのは大きかったですね。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定トップインタビュー



この記事に関連する記事