伊藤忠商事は10日、クラウドファンディング(CF)最大手のキャンプファイヤー(東京、家入一真代表取締役CEO=最高経営責任者)が第三者割当増資で発行する株式の一部を引き受けることで合意した。出資額は非公表。
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伊藤忠は出資を通じて、キャンプファイヤーの事業拡大を支援する。一方で伊藤忠が展開するブランドの新商品の立ち上げや、国内未上陸ブランドの需要予測などにキャンプファイヤーのプラットフォームを活用する考え。中長期的にはファッション分野に限らず、「(伊藤忠の)強みである非資源分野に展開を拡大し、将来的には海外市場も視野に入れて協業シナジーの極大化を目指す」という。
キャンプファイヤーは11年から、「資金調達の民主化」をビジョンに掲げてCFの運営を始めた。昨年6月にはワールド、パルコとそれぞれ資本・業務提携を締結。2月には累計流通額が100億円を突破し、国内最大級のCFに成長している。
