日本皮革産業連合会 「JLIAサステナブル企業認証」制度を開始

2025/08/05 10:59 更新NEW!


「JLIAサステナブル企業認証」のロゴ

 日本皮革産業連合会は「JLIAサステナブル企業認証」制度を始めた。日本で皮革製品に携わる原皮商からタンナー、革商、メーカー、卸、小売業まで、持続可能な社会、経済、環境の実現へ積極的に貢献している企業を広げる狙い。

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 認証はSDGs(持続可能な開発目標)の17項目をベースに作成した。ESG(環境・社会・ガバナンス)、CSR(企業の社会的責任)対応の証明やブランド価値向上など、国際的な信頼性の向上、新たな取引機会の創出、環境・労働安全の改善促進につながる効果が期待できる。

 認証基準はFTSEやMSCIなどのESGレーティングやEUタクソノミー、EUエコラベル、エコテックスなど15種類の国内外の法規制や企画を参照して定めた。審査項目は法令順守、国際規範の尊重のほか、人権・労働、安全衛生、環境問題、公正取引・倫理、品質・安全性で、それぞれの取り組み状況を確認する。

 必要書類を提出し書類審査を行い、申請企業への訪問監査、第三者委員会による審査を経て認証を決定する。達成の度合いに応じ、最高基準のゴールド、一定の基準を満たすシルバー、必要最低限をクリアするブロンズの3ランクを設けた。認証の有効期間は3年間。

 日本語だけで書類提出ができ、各種の国際認証制度と比較して安価で申請できる点がメリット。6月末から始まっており、皮産連では国内企業だけでなく、日本展開している海外ブランドにも認証取得を呼び掛けていく。

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