イッセイミヤケ、田中一光氏の作品をモチーフに

2016/02/09 06:14 更新


 イッセイミヤケは、グラフィックデザイナーの田中一光氏の作品をモチーフにした新シリーズを発売した。

 デザイナーの三宅一生が田中氏と出会ったのは60年代。深い交流の中で得た田中氏の仕事に対する尊敬や、刺激を与えられたという感謝の気持ちがきっかけとなって、新シリーズが誕生した。

 今回は田中氏の作品の中から、80年代と90年代の3作品をモチーフとして選んだ。

 「Nihon Buyo」(81年)はカリフォルニア大学で開催された日本舞踊公演のポスター。幾何学模様で構成した図柄から日本髪の女性が浮かび上がる。「写楽二百年」(95年)は東洲斎写楽の生誕200年記念展に出品された作品、「太い記号のバリエーション」(92年)は手描きした記号のような柄で構成されている。

 商品は直線的なアイテムをキャンバスに、オリジナル作品のサイズや色彩をカットやトリミングをせずに忠実に再現している。着る人の動きが加わることで、田中作品がよりエネルギッシュに見えるようにしたという。

 写真のコートは5万2000円。ドレスは3万2000円から、バッグ4万7000円、下駄サンダル4万円。

写真=Francis Giacobetti



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