服飾副資材のアイリス 地元群馬の美術館で企画展

2018/11/13 06:25 更新


 ボタンの素晴らしさを一人ひとりのエンドユーザーに感じてほしい――服飾副資材メーカーのアイリスは、世界中から収集した貴重なボタンのコレクションを群馬県太田市で特別に展示している。太田市美術館・図書館で開催中の企画展「愛でるボタン展~アイリスのボタンづくり~」(10日~19年1月14日)に協力したもので、東京・日本橋浜町で運営する「ボタンの博物館」にある約2000点のコレクションから825点を選んだ。

 同社は群馬県太田市に本社と工場を構えている。オープニングセレモニーで大隅洋社長は「約70年前に物作りを始めた太田でこれだけの規模で展示ができるのはメーカーにとってこの上ない喜びだ。自分の服のボタンを思い起こすきっかけにしてもらえれば」と語った。

 17世紀オランダのトグルボタン、18世紀のフランスで貴族の上着を飾ったピクチャーボタン、19世紀ヨーロッパの彗星(すいせい)をモチーフにしたカットスチールボタンなどを系統別に分類して展示している。

 また群馬県在住の芥川賞作家の絲山秋子氏や写真家の吉江淳氏なども企画展に参加し、ボタン工場を訪ねて感じた魅力をエッセーや写真で表現した。

825点のボタンを展示している
写真家や芥川賞作家も企画に協力


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事