訪日外国人、8月はコロナ前の8割に回復 国・地域では韓国が最多

2023/09/21 18:00 更新


 日本政府観光局によると、8月の訪日外客数は19年同月比14.4%減の215万6900人となり、新型コロナウイルス拡大前の8割の水準に初めて到達した。調査をしている23の国・地域のうち13で19年同月を上回り、特に東アジアで香港、東南アジアでインドネシアやフィリピン、欧米豪中東で米国やカナダなどの訪日客増加が回復率を押し上げる要因となった。

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 中国は8月10日に日本行き団体旅行を約3年半ぶりに解禁したが、8月の訪日客は19年同月比63.6%減の36万4100人にとどまった。前月から減少幅は若干改善したが目立った変化はなく、9月以降の本格的な回復が待たれる。台湾は5.7%減と完全に回復していないものの、39万6300人で中国を上回っている。一方、大きく伸ばしているのは韓国。19年同月比84.3%増の56万9100人となり、全ての国・地域のなかで最多となった。19年は7月以降に日韓情勢が悪化し、訪日韓国人旅行者が減少していたため、その反動で増加幅が拡大した。



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