日本政府観光局によると、6月の訪日外客数は19年同月比28%減の207万3300人で、新型コロナウイルスの感染拡大で大幅に減少した20年2月以降、初めて200万人を突破した。23年1~6月の累計は1071万2000人で、上半期の時点で1000万人を超えた。
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台湾をはじめとした東アジア地域で訪日客が増加し、米国や豪州で19年同月を超える回復を見せたことが押し上げ要因になった。国際定期便は夏ダイヤ時点でコロナ前の約6割まで運航便数が回復しており、その後も東アジアを中心に増便・復便が続いている。
国・地域別の訪日外客数は、韓国が19年同月比10.9%減の54万5100人、台湾が15.6%減の38万9000人、香港が10.9%減の18万6300人と、19年同月に迫ってきている。中国は76.3%減の20万8500人と減少幅は大きいが、客数でみると全体の1割を占めるようになっており、月を追うごとに回復基調にあることがわかる。
米国は29.2%増の22万6800人、豪州は13.7%増の4万2400人、カナダは18.1%増の3万人と、19年同月を上回っている。