日本政府観光局によると、1月の訪日外国人客数(推計値)は前年同月比1.1%減の266万1000人だった。昨年は2月にあった春節(中華圏の旧正月)休暇が今年は1月に前倒しになったが、日韓情勢の悪化によって韓国からの訪日客が大幅に減り、4カ月連続のマイナスだった。新型コロナウイルスの感染が流行している中国は、22.6%増の92万4800人で1月としては過去最高になった。中国政府は1月27日から団体ツアーや航空券、ホテルのパッケージ商品の販売を禁止しているため、2月は訪日客の激減が見込まれる。
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国・地域別では、豪州が単月として過去最高を記録した。中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、米国、カナダ、英国、フランス、ロシア、スペインが1月として過去最高だった。
韓国は59.4%減の31万6800人だった。航空路線が減便や運休し、訪日旅行を控える動きになっている。台湾は19.0%増の46万1200人。地方への新規就航やチャーター便が増えた。香港は42.2%増の21万9400人だった。
東南アジアも春節の前倒しによって大きく増えた。特にマレーシア、ベトナム、フィリピンは40%以上の伸びとなった。