インポートバッグ24年春夏 ミニのマチあり、種類豊富に

2023/12/25 15:00 更新会員限定


 モデレートゾーンのインポートバッグは24年春夏、実用的で使いやすく、コーディネートのポイントになるような華やかなデザインが増える。特に目立つのは、小ぶりなサイズ感のまま、マチをしっかり付けたタイプだ。形こそシンプルなものの、きれいな色や立体的な刺繍で特別感を出したものが多い。快適な使い心地を意識し、軽さを重視するブランドも増えてきた。

(松本寧音)

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軽さがポイント

 「ロンシャン」は、〝ロンシャン大学〟という架空の世界を設定。そこに通う学生が使うバッグ、授業で使うツールなどからインスピレーションを得たユニークなフォルムのバッグを揃える。

 目を引いたのは、最も歴史が長いモデル「ル・フローネ」の新型で、四角柱のようなフォルムの背の高いハンドバッグ。画材入れがモチーフとなっており、小ぶりながらも容量のあるデザインが頼もしい。ドリンクも縦にすっぽり入りそうだ。金具のアタッチメントを極力使わないようにし、通常よりも軽い仕上がり。現在、人気のバケットバッグ「エピュレ」に次ぐ、使い勝手の良さと革の美しさを兼ね備えたバッグとしてヒットしそうだ。

ロンシャン

 「アンテプリマ」は、アイコンの「ワイヤーバッグ」のバリエーションが増える。テーマは「ゲームオン」。トランプの柄であるクローバーの立体的なモチーフをワイヤーバッグにあしらったものが主役となる。

 これまでは圧倒的な人気を誇るスクエア型ミニサイズを軸に据えながら、小さいサイズのモデルの縦横の比率を変えたり、マチを付けたりするアップデートが多かった。今シーズンはスクエア型ミニサイズのまま通常より1ミリ細い2ミリのワイヤを使って軽さを出したものや、イタリアのジュエリーブランド「ベア・ボンジャスカ」との協業で外側に円形のポケットを付けたものが新しい。わずかな変化に思うが、安心感や快適さが増し、より日常使いしやすくなっている。

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