地中海を望む南仏イエール。この街の山間にあるビラ・ノアイユで10月12~15日、第38回イエール国際フェスティバルが開催された。「シャネル」24年春夏コレクションの着想源になった美しい場所だ。今年はビラ誕生100周年と重なり、所有者だったド・ノアイユ子爵夫妻シャルル&マリーロールにオマージュを捧げる多彩な芸術プログラムとなった。
(イエール=松井孝予通信員)
若き才能を厚く支援
23年ファイナリスト10人のコレクションは、テーラーリングを駆使した、過去にないハイレベルなものとなった。「誰がグランプリを獲得してもおかしくない」と、プレゼンテーション会場を熱くした。
「新人の登竜門」の副題が付く同コンペだが、「賞を逃してもこんなに素晴らしい経験はない」とファイナリストたちは口を揃える。豪華スタッフによるショーに向け、最終作品にはプルミエール・ヴィジョン(PV)出展社と素材の協業、シャネル「le19Mメティエダール」のアトリエに加えシャネル傘下の循環型ファッション「ラトリエ・デ・マティエール」との製作など得難い支援が受けられる。
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