ヒューマンフォーラム(京都市)は24年春からスタートした男女向け古着店「フジストア」の出店に意欲的だ。同年に3店を出したのに続き、25年も1月に大阪・アメリカ村、2月に広島市内に新店を出し、新たな客層の開拓に注力する。
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フジストアは、同社の原点であり、強みとする古着を生かす形で立ち上げた新業態。スポーツ、アウトドア、ミリタリーなどの豊富な古着を、独自のスタイルにまとめ、トルソーを積極的に使って打ち出している。
24年3月に大阪・阿倍野のファッションビル「フープ」に1号店をオープンしたのに続き、8月に名古屋・大須、10月に京都にも出した。
同社の主力業態「スピンズ」は、若年層の客層が多く、女性が男性より多い。一方で、フジストアはスピンズより上の世代の客層が多く、男性が女性よりも多いという。
「会社として新しいお客さんが獲得できている状況」(岩月臣人社長)とみて、引き続き都心を中心に出店を進めていく。目下の計画では1月17日にアメリカ村店、2月7日に広島店を開設し、計5店にする。
「フジストアの知名度はまだ高くない」が、店舗数を増やして知名度向上を目指す。一方で、スピンズから派生した古着がメインの「スピンズ・ヴィンテージ」なども店舗を増やしていく考えだ。