アッシュ・ペー・フランス ECが伸長、動画に手応え

2020/07/28 06:30 更新


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 アッシュ・ペー・フランスの自社ECサイトの売り上げが好調だ。コロナ禍における営業自粛のあった5月が特に顕著で、前年同期比300%に伸長、6月は約240%で推移、7月は落ち着いてきたものの、前年実績を上回っている。5月の伸びの背景には、デジタル推進への意識が全社での共通認識となり、素早い対応ができたこと、根強い顧客の支持があったこと、新しくトライした動画コマースへの好反応といった点が挙げられる。

 アッシュ・ペー・フランスでは、緊急事態宣言が出る直前にデジタルチームが実店舗と連携し、全社で店舗在庫をEC向けに移動させた。「商業施設が閉まる前に動けたことで、物流での混乱によるボトルネックを防ぐことができた」(古川陽司アッシュ・ペー・フランスEC部部長)。実店舗が持つ顧客へは、DMやメール、電話などでECへの送客も促した。

 動画コマースは、店舗からの自発的な提案により、主にIGTVやインスタライブを活用した。IGTVは約10分、インスタライブは30分ほどの配信。最も実績をあげたのは、インテリアや関連雑貨を扱う「エイチ・ピー・デコ」で、表参道の路面店をスタジオがわりに使って商品を紹介したところ、最高額で約70万円のソファが配信動画をきっかけに売れた。ほかにも、「アッシュ・ぺー・フランスビジュー」の30万円台のジュエリーが動くなど、通常ECで見せているだけでは売れにくい高単価商材が売れた。コンバージョン率が高い点も特徴だ。「例えば、数十人しか見ていないインスタライブで、このうち購入したのが3人のみでも、合計売り上げは50万円だったりする」と、必ずしも視聴者数と実績が比例するわけではない点など、多くの発見があった。

 なお、5月のエイチ・ピー・デコのEC売り上げは300%近く、ブライダルリングのオンラインサロンを開いたアッシュ・ペー・フランスビジューも約260%となった。 

 こうした状況を受け、同社では急きょ販売スタッフ向けにオンラインで動画コマース研修を開き、好事例の共有や店舗間でのQ&Aを実施。他の業態にも広がりを見せはじめた。

 動画コマースは、多様なストーリーを持ったクリエイティブな商品を売り切る同社ならではの販売力と、顧客率の高さが相乗効果を生む新チャネルになるとみる。「来年以降になるが、動画のバリエーションを集めたプラットフォームを新たに設けられたら」とし、より力を入れていく。

エイチ・ピー・デコでのインスタライブの様子

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