9月8日から原宿に出現していた正体不明の期間限定店「匿名宝飾店」のブランド名は「4℃」だと、エフ・ディ・シィ・プロダクツが発表した。同店は、そのユニークなコンセプトがSNSなどを通して話題となり、19日までに約4000人が訪れた。
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瀧口昭弘エフ・ディ・シィ・プロダクツ社長は、「4℃は昨年50周年を迎え、この間多くの方にブランド名を知って頂いた。その今だからこそ、蓄積されたイメージを離れ、今一度原点に戻り、ジュエリーそのものを見てもらいたいとの思いがあった」と同店の企画意図を説明した。
この間ブランドを取り巻く環境が大きく変化し、ネットの登場やSNSの台頭でブランドへの意見が可視化され、イメージが固定化されやすくなったことに触れ、「ジュエリーそのものを見て、大切にしている物作りを知って頂き、次の100年に向けて新たなるチャレンジとしてこの機会を作りたいと考えた」と述べた。
店内では、自身の指や肌に触れてジュエリーを楽しんでほしいと、テーマ別にディレクションされたジュエリーがガラスケースを外した状態で展示され、気軽に試着できる。パール使いのジュエリーやイヤカフのバリエーション、シルバー製のバングルなど、トレンド感のある商品が並ぶ。好きなアイテムを身に着けて撮影できる〝ジュエリービュッフェ〟や、顔タイプなどからジュエリーカルテが作成できたりする体験型コンテンツが豊富で、購入も可能だ。
これまでの来場者アンケートでは83%が「4℃のイメージが変わった」、78%が「正体は意外だった」と回答。「匿名であることで初めて手に取ることができた」などの声も寄せられたとしている。ブランド名を明かした後も同店は24日までオープンする。