堀田丸正は12月19日の取締役会で、グループの競争力強化と持続的成長のため、構造改革の継続実施を決議した。
事業環境を再度精査し、不採算事業や継続性及び成長性の厳しい事業からの撤退などで、成長分野に経営資源を集中する。来期(26年3月期)以降の早期黒字化を目指す。
コア事業のマテリアル事業では、新規の糸・素材の企画開発及び欧州の展示会出展などで、グローバル展開による販売機会の拡大を加速する。中国現地法人の堀田上海貿易では現地中国人総経理の採用で、中国内大手アパレル企業との取り組みや中国生産拠点の強化を行う。
ファッション事業では、強みのミセス・シニアゾーンに集中し、PB比率アップや関東・関西・九州圏を中心に量販店と専門店の営業を強化、百貨店を中心としたショップ「マロージュ」を拡大する。
一方で、22年に立ち上げた新規ブランド「リシャレル」と「カナウーア」のEC販売と卸売り事業、ニットブランド「エクオ」の専門店への卸売り事業から撤退する。また、堀田上海貿易では、事務所の移転及び人員削減で固定費を削減する。
今期、事業撤退などで、特別損失約6500万円を計上する。