化学品商社のハイケムは、PLA(ポリ乳酸)繊維を使用した、次世代のサステイナブル(持続可能な)素材「ハイラクト」を、東京ビッグサイトで開かれた「エコプロ2022」に出展、同素材で作ったオリジナルコレクションやサテン、デニム、フリース、ニットなどの生地が高い評価を得た。
ハイラクトはトウモロコシ由来のPLAで、原料の製造過程で排出されるCO2(二酸化炭素)はポリエステル比で約7分の1にできる。「仮に日本中のポリエステル製の洋服をハイラクトに置き換えたとすると、原料製造時のCO2を年間約200万トンを削減できる想定となり、日本人100万人が年間に排出するCO2量に匹敵する。PLAは原料の生育過程においてCO2を吸収するため焼却しても大気中のCO2は差し引きゼロになるカーボンニュートラルな性質を有しており、更なるCO2削減効果が期待できる」と話す。
エコプロ2022では、国内で7色に染めたPLA100%の生地をのれん風に展示して、来場者が実際に生地に触れるようにした。ハイラクトを使った「ビューティフルピープル」の製品やオリジナルコレクションも展示した。