樹木、植物の20~30%を占めるが世界的にほとんど利用されていないヘミセルロース。これを独自のプロセス・設備で抽出し、あらゆる樹木や廃棄植物からバイオプラスチック材料「へミックス」の製品化に挑むのがヘミセルロース(川崎市、茄子川仁社長)社だ。
(藤浦修一特別編集委員)
素人だからできた
商社を脱サラした茄子川社長は、09年に金型・素形材業界支援のコンサルティング会社を設立。金型業界は繊維の川中製造業と同様、川上にあたる大手化学品メーカー、川下の自動車や産業機械などの大企業に挟まれ、その「しわ寄せにあう厳しい環境」にある。これを打開するには、自ら材料分野にも乗り出す覚悟が必要と、植物由来プラスチックの開発に挑んだ。
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