阪急うめだ本店8階の、「自然共生型ライフスタイル」を提案する売り場「グリーンエイジ」が、百貨店新規客および〝店内部門新客〟の購買に結びついている。ラグジュアリー、ファッション&スポーツ、ヘルス&ビューティー、ライフスタイルのカテゴリーを組み合わせた売り場作りが、フロア内外の買い回りを生み出している。開設1年目の23年度の売り上げ効率は前売り場(イングス)比で30%増となる見込みだ。売り上げ予算には若干届かなかったものの、カテゴリーミックスの提案に手応えを得ている。
(吉田勧)
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売り上げの内訳は識別顧客(ID客)構成比が55%でイングスに比べて20ポイント減少し、新規客が増えた。ID客は40代以下が半分を占めるなど、購入客の若返りが進んでいる。また、イングスの購入客は3割で、それ以外は他フロアでの購入客が6割、1年間購入のなかったID客1割と、店内部門新客の利用が増えているのも特徴だ。2階化粧品、3階モード、4階コンテンポラリーなどの婦人ファッション、11階子供服の購入客が8階でも購入するようになった。「ファッション好きの人がライフスタイルの広がりとしてグリーンエイジで扱っているものを手にしている」(石田良太阪急うめだ本店グリーンエイジ営業統括部ゼネラルマネージャー)とみている。