韓国ファッションのセレクトEC「HANA」(ハナ)を運営するトータルブレーン(東京)は11月、東京・渋谷に韓国ブランド専門のショールーム「ハナショールーム」を開設した。スタイリストや雑誌などに取引先ブランドを紹介し、日本進出を支援する。
同ECはレディス主力で、ユニセックスも含めて70~80ブランドを扱っている。23年に韓国に子会社を設立し、現地との連携も強化してきた。
韓国ファッションの人気の高まりで、スタイリストなどからリースの問い合わせが増えてきたため、ショールームを開くことを決めた。ガーリーテイストの「マーガリンフィンガーズ」など約10ブランドからスタートし、25年1月には30ブランドほどまで増える見込み。
「日本で認知度を上げるには、スタイリストや雑誌との関係作りが近道。韓国ブランドはSNS発信は得意だが、そうしたノウハウが少ない」と黒田裕太ハナ事業部部長。日本で拡販したいブランドにとって、現地の商慣習を理解したPRは価値が高い。既に20代前半の女性向け雑誌からの引き合いが複数来ている。
卸での拡販支援も視野に入れるが、「商品サイクルが短く、日本のバイヤーの仕入れスケジュールと合わない」のが課題だ。当面はメディアとの関係作りに注力する。
今後は一般消費者向けに開放するイベントも検討する。サンプルを直接見て注文できる受注会のような形式にする考え。