メンズインナーの市場規模は2300億円前後と推定される。今はユニクロが半分近い量的シェアを持つと言われるまでになった。この間、ブランドを展開するアパレルメーカーは長年縮小傾向が続いたが、ここにきて技術力やブランドを切り口にした付加価値化や単価アップ、ニッチ市場への特化路線などを進め、存在感を取り戻しつつある。代表格であるグンゼも顧客起点のDtoC(メーカー直販)型ビジネスモデルへのシフトを掲げながら改革を加速。組織再編、マーケティングや商品開発の強化、直販の拡充などが目立つ。
(山田太志)
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ライフスタイル提案型
グンゼ・アパレルセグメントは、コロナ禍によるベトナム工場の生産休止なども重なり、21、22年度と赤字が続いたが、今年度は増収で収益も黒字転換を見込む。成形ボクサーパンツや「カットオフ」(きりっぱなし)のインナーなど、独自技術を活用した差異化商品が拡大、コロナ禍で需要が大きく減少したパンストに底打ち感が出てきたこと、価格改定などが要因だ。
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