群馬県南部・郊外立地のメンズ個店 地元回帰でコロナ下も堅調 リアル重視で広域から集客

2023/01/11 12:00 更新会員限定


 地方都市での移動手段は自動車が圧倒的なため、専門店でも駐車場を完備した郊外立地の方が集客には優位に働く。群馬県(※)南部の高崎市、前橋市でも、中心部の商店街から離れた幹線道路沿いなどに店舗を構えるメンズカジュアル主力のセレクトショップはコロナ下でも売り上げが堅調だ。消費者が東京を避ける傾向があったため地元回帰の流れが強まると同時に、隣県などからの広域集客が増えたことも大きい。

(※)群馬県は商業都市の高崎市(人口約37万人)や県庁所在地の前橋市(約33万人)など東京に近い南部に地場のセレクトショップが集中している。北部は温泉街や自然豊かなエリアが大半を占める。

古着人気が追い風

■高崎・タイムズアーチェインジン

 高崎市の郊外に本店を構える「タイムズアーチェインジン」(ティエイシイ、春原勉CEO=最高経営責任者)は創業27年目。現在、前橋市と伊勢崎市を含め3店を運営する。同社はアメカジの新品と古着が品揃えの中心。高崎本店は06年9月に現在の郊外立地に移転した。

 このエリアは大型スポーツやベビー子供服の専門店チェーンをはじめ外食チェーンなどが立ち並び、ファミリー層が集まる。そのため、客層は10~70代と幅広く、創業当時から常連の40~50代が子連れで来たり、地元の中学・高校生らが友達同士で来店したりする。

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