【パリ=松井孝予通信員】仏ケリンググループ傘下「グッチ」が、コレクションを年2回にとどめると発表した。
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アーティスティックディレクター、アレッサンドロ・ミケーレは、この決断までを自身のインスタグラムに投稿した。7ページに及ぶディアリオ(日記)「ノーツ・フロム・ザ・サイレンス」は、ミケーレがロックダウン(都市封鎖)中に熟考したことが、ファッションを続けていくためのメッセージとして、多くの共感を呼んでいる。
「自由をイメージするには難しい時、自分自身の行いにどんな意味があるか自問してみる」「僕たちは遠くへ行き過ぎた。僕たちのしたことが僕たちの住む家を燃やしてしまった」と環境について考察しながら、もうコロナ前には戻りたくない心境をつづり「これまでの自分の仕事の流儀を今、変えなければならない」と内省する。今後コレクションはシーズンにとらわれず「全く自由でルールとジャンルをミックスした新しい物語のチャプター」を自身のリズムで、新しいプラットフォームのコミュケーションと共にイレギュラーに発表していくという。