GSIクレオス、携帯試験機開発

2015/05/01 06:30 更新


 GSIクレオスは、讃州エンジニアリングと共同で携帯式の洗濯堅牢度試験機とⅡ形(学振形)摩擦堅牢度試験器を開発した。製造は讃州エンジニアリングが行い、GSIクレオスが販売総代理店となり5月から販売を始める。GSIクレオスが堅牢度試験機を開発するのは初めて。

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 最大の特徴は持ち運びができるコンパクト性。堅牢度試験機は据え置き型が一般的だが、いつでも、どこでも、誰でも、簡単に品質確認できることをコンセプトにした。「生地や製品の生産地が中国からASEAN(東南アジア諸国連合)に広がり、現地で簡単に品質検査をしてトラブルを防ぎたいとのニーズが高まっている」(GSIクレオス)という。

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 染色製品の洗濯による色の変化の程度(変退色)、他の洗濯物への色移りの程度(汚染度)を調べる携帯式洗濯堅牢度試験機(型式IHY-200)は、実用新案登録済み。サイズは幅14㌢、長さ31㌢、高さ14㌢で機械本体は2100㌘と軽い。一度に4色の試験ができ、「世界中で使えるよう」85~250㌾の範囲内で運転できる設計にして、取扱説明書を充実した。

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 染色製品の摩擦(乾燥・湿潤)による汚染を主に調べる携帯式学振形摩擦堅牢度試験器(型式IHY-100)は、手動式にして本体の重さを1400㌘に抑えた。サイズは、幅6.5㌢、長さ29㌢、高さ11㌢。生地によっては反物状、または縫製品をカットピース状にしなくてもテストができる。

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   洗濯堅牢度試験機が24万円、摩擦堅牢度試験器は11万円で別売りも可能だが、基本的にはケースに入れてセット35万円で販売する。ともに日本製。国内外の染色加工場や縫製工場などを対象に初年度で200セットの販売を目指す。



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