帝人フロンティアは、独自の機能素材で原料から製品まで一貫提案できる強みを生かし、最終製品ブランド「ティーコンフォート」による日常生活の快適で健康的なクラスアップを追求している。これまでに投入した縦型積層構造の不織布「V-LAP」（ブイラップ）などを使った寝装品は市場に浸透しつつあり、機能を充実した新商品も加えて睡眠環境の改善に貢献する。
＊寝具メーカー各社が取り組み活発化
＊スリーピース代表の三橋美穂さんに聞く
＊デンマーク発の寝具を輸入販売
＊米最高級ベッドを期間限定販売
＊アクタスが新ブランド「Quiet」を発売
アッパーミドル市場向け
同ブランドはソリューション型ビジネスの一環として、アッパーミドル市場に向け、16年秋に寝装品から発売。耐久性とクッション性を兼ね備えた多層構造のマットレスや掛け布団などを順次販売してきた。テレビショッピングやネット通販を中心に支持を広げている。
新商品は機能寝具にプラスアルファの快適性を付与。「ティーコンフォートDEO（デオ）」シリーズは、制菌原綿「ケミタックΣ（シグマ）」を使った掛け布団や敷き布団と敷きパッドなどを揃え、清潔感を追求。掛け布団は洗える機能があり、敷き布団は消臭効果が加わった。「ティーコンフォートWARM（ウォーム）」シリーズは、V‐LAPの空気層の多い構造を保温機能として掛け布団に取り入れるとともに、吸湿発熱繊維「サンバーナー」を複合した掛け布団や敷き布団も出した。
そのほか、V=LAPのクッション性やメンテナンス性を生かしたベッド用のボックスパッドをはじめ、ソファカバーやラグにもなるマイクロファイバーのラウンドマルチタオルも開発し、生活シーンまでアイテムを広げつつある。
さらに、同社は健康増進も意識し、帝人グループ内の別会社との連携で睡眠環境改善を支援するウェブマガジンやスマホ用アプリ、腸内環境を改善に効果があるとされるフードなども紹介している。
