英「グローブ・トロッター」は、60年代の空の旅をテーマにした新コレクション「ファーリッシュ」を発売する。60年代にブリティッシュ・エアウェイズのキャビンアテンダント(CA)だったヒラリー・ファーリッシュさんの、当時から今も大事に使っているスーツケースをもとにしたコレクションだ。
彼女のケースの内側には、CAとして飛び回った全ての都市のホテルのステッカーがびっしりと貼られている。それを新コレクションではライニングで再現した。50年以上も前からの、旅へのときめきがあふれるようなデザインになっている。
当時のクルーは、業務上ではグローブ・トロッターを使うのが慣例だったそうだ。ステッカーはケースの外側に見えるように貼る人が多いが、「私は内側に貼るのが好きだったの」とファーリッシュさん。それで今もきれいなまま残っている。
ブリティッシュ・エアウェイズの前身であるBOAC(英国海外航空)の博物館でその話をしたことをきっかけにして、今回のコレクションが作られることになった。
ファーリッシュさんは「飛行機の旅の黄金時代にCAの仕事ができたことは本当に幸運なこと。私のケースが新しいコレクションになったことで、50年も前のことがよみがえった」と話す。ステッカーはリオデジャネイロやブエノスアイレスからシンガポール、ローマ、ベイルート、ホノルル、ニューヨーク、そして東京のものもある。
アイテムはスーツケースやミニトロッターケース、レザーバッグ、パスポートスリーブなどのほかスカーフやポケットチーフもある。価格はスーツケース21万円、ミニトロッターケース12万6000円など。
3月1日から伊勢丹新宿本店で先行販売、8日から百貨店インショップなど全国で販売する。