全国的に猛暑が続くこの夏。気温の上昇に伴い、機能インナーが7月中旬から売れている。
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GMS(総合小売業)各社は、夏の主力商材として力を注いできたPBの機能インナーが需要をとらえている。
イオンリテールではPB「ピースフィット」が6月末から前年同期比10%増の売り上げ。1枚480円、2点で880円で打ち出した婦人ドライシャツと紳士メッシュシャツはこの期間にほぼ消化した。同社は価格の抑制も進めており、数量ベースでは20%の伸びになっているという。イトーヨーカ堂も「ボディクーラー」などの機能インナーの売り上げが7月、10%増になった。
ワコールは7月前半まで苦戦していた夏の肌着が7月の気温の上昇とともに回復。肌着ブランド「スゴ衣」では18年春夏の新製品で綿混でアウターに響きにくい「すっきり、ひびきにくい」や、同じくスゴ衣の「薄い、軽い、涼しい」「肌さらさら」など、接触冷感、吸汗速乾、通気性のある機能肌着が売れ筋だ。
トリンプ・インターナショナル・ジャパンの「トリンプ」ブランドは、通気性の高いカップや軽量さが売りの夏のブラジャーが好調だ。肌着では新色を加えた夏の定番の「スキニッククール」シリーズが数量ベース7%増と伸ばしている。ECでは薄着でもアウターに響きにくい「Tシャツブラ」が48%増。「スロギー・ゼロフィール」は定番商品よりも肌に当たる面積が少ないブラレットタイプや、綿混タイプが気温の上昇とともに動きが活発だ。