百貨店各社が19年の正月に販売する福袋は、改元を前に「平成」を振り返る企画が目立つ。体験型やお得感、世相を反映した福袋で初売りを盛り上げる。
松屋銀座本店は1月2日の初売りで、前年並みの400種類、3万個を用意する。パンプス30足を詰め込んだ婦人靴の福袋は限定4個(22.5~24センチの4サイズ)で3万2400円(45万円相当)。通勤、オフタイム、パーティーなど様々なシーンで「1カ月を履きまわしできるほか、友人とシェアしても良いように集めた」(婦人靴担当者)という。婦人服ではミニスカートとロングブーツの「アムラーファッション」など平成のトレンドを振り返る企画(2万5000円、3個)のほか、毛皮コートやサングラス、東京・有楽町のディスコのペアチケットなどを入れた福袋(5万4000円、3個)を売り出す。売り上げは前年比5%増を見込む。
西武池袋本店は1月1日の初売りで、1500種類、15万個を揃える。平成生まれの定番おもちゃを詰め合わる。「人生ゲーム」や野球盤、ミニカー「トミカ4D」など時代とともに進化した玩具6種類入り(1万1円、5個)で、「世代を超えて楽しめる玩具をセットした」(玩具担当者)という。ストール、タイツ、手袋など防寒アイテム(3001円、30個)、紳士靴下365足(3万9420円、1個)といったお得感のある福袋を出す。売り上げは10%増を見込む。
体験型では、高島屋が20年東京五輪に出場する女子ホッケー日本代表「さくらジャパン」の選手らの指導を受けられる教室を開く。中学生以下の女子ホッケーの東西2チームが対象で、2万190円で販売する。東急百貨店はヨガ世界チャンピオンの三和由香利さんのレッスン付き福袋を出す。