スポーツブランドのスニーカーとデザイナーブランドを掛け合わせた提案が強みの専門店「フォーゲットミーノッツ」は9月12日、名古屋店をオープンした。代官山、福岡に次ぐ3店目。出店を通じて、地元客への認知拡大、顧客化につなげる。
売り場面積は約25平方メートル。店のアイコンとなるピンクの壁は既存店そのままに、アイキャッチとなるスニーカーの棚は店ごとに仕様を変えており、名古屋店では石を使った。MDは既存店を踏襲し、「ガニー」「クレージュ」「ロク」などのアパレル、「ナイキ」「プーマ」「アディダス」などのスニーカーを揃える。

既存店は、リアル店を軸に顧客化が進んでいる。22年に8割だったEC比率は5割程度になった。スニーカーブームが下火になり、スニーカー単品を購入する客が減少したことも一因だが、顧客化の取り組みが実ったことも大きい。ブランドを頻繁に入れ替えず長く継続することで、ブランドにファンが付いている。
「スニーカーを買うならここ、と言ってくれるお客さんもいる」と藤代さくら代官山本店店長・店舗PR。「着たいアパレルに合わせたスニーカーの提案、履きたいスニーカーに合わせたアパレルの提案の、双方向で相談に乗れる」ことが強みになっている。スニーカーが履きたいけど知識がないと悩みを抱える客にとって、同店のセレクトから選ぶ安心感もある。既存店で培ってきたこれらの強みを名古屋店でも生かしていく。
来年中に大阪の出店も計画し、ゆくゆくは国内で5店を目指す。