仏オートクチュール連盟 新興ブランド支援指針を発表

2021/10/01 06:26 更新


 【パリ=松井孝予通信員】パリ・ファッションウィーク(PFW)を主催する仏オートクチュール&モード連盟(FHCM)は、FHCMメンバー新興ブランド支援の指針を発表した。FHCMは19年に13企業をパートナーに、無償で新興ブランドが参加できるショールーム「スフェール」を立ち上げ、PFW会期中にフィジカル(リアル)とデジタルで開催している。今年からパリ合同展トラノイとも提携し、スフェールとの相乗効果を期待している。

 昨年はコロナ禍で打撃を受けた若手メンバーに資金援助を行ったが、今回は変化したバイイングや消費を見据え、支援を拡大した。EC、デジタルショールームの開発、サプライチェーン、物流プラットフォームに関するサービスや講習に重点が置かれている。

 これまでパリを拠点にする新興ブランドに限られていたPFW公式スケジュールでのショーやプレゼンテーションへの資金援助の枠のほかに、新たに国外を拠点するブランド枠として、年間50万ユーロの予算を組む。このための基金は、ロレアルパリ、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン、ケリング 、シャネル、エルメス、メゾン・マルジェラら12企業が寄与する。



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