《FB用語解説》柿渋染め 天然由来の機能加工

2020/09/02 06:22 更新


 渋柿を青いうちに収穫し、圧縮して絞った液を発酵してできるあめ色の柿渋を使った染色方法。光や酸化で色が変わることがあるが、綿などの天然繊維に抗菌や消臭、防腐、防水といった機能を付与することができる。日本では平安時代から使われていたと考えられており、製品染めや生地染めなどに用いられる。柿渋を何回も塗り重ねると化学染料にはない独特の風合いになる。最近では滋賀のおおまえなどが共同で糸染めした柿渋糸も開発されている。柿渋に抗ウイルス作用があるという研究結果もある。



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