専門商社のコイケ(名古屋市)は20年春夏から原料、染色、労働環境含めた生産背景の三つに踏み込んだ服作りを推進する取り組み「ウェア・フォー・サステイナビリティー」(商標登録申請中)を本格化する。
素材や染色ではGOTS(国際オーガニックテキスタイル基準)やOCS(オーガニック・コンテント・スタンダード)など国際認証が取れているオーガニックコットンや再生繊維など原料、染色工場を使う。生産は労働環境に関する認定プログラムや行動規範のBSCI(ビジネス・ソーシャル・コンプライアンス・イニシアチブ)などの基準をクリアしている工場を条件にする。省エネや排水設備などで環境に配慮した建物に与えられるLEED認証を取得しているか、または明確な社内基準があるのかも基準にする。
原料調達、染色、生産工場はバングラデシュを活用し、すべてトレース可能。昨年11月にダッカに事務所を設け、日本語が堪能な現地人を採用した。本社と連動し、生産管理を徹底する。
レディスのTシャツやワンピースのOEM(相手先ブランドによる生産)からスタートし、キッズやメンズも扱う計画だ。
(繊研新聞本紙19年12月4日付)