ファーストリテイリングの第3四半期(21年9月~22年5月)連結業績は、海外ユニクロがけん引し、1ケタ増収2ケタ増益だった。売上収益1兆7651億円(前年同期比3.9%増)、営業利益2710億円(19%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益2378億円(57.1%増)。
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国内ユニクロが売上収益6409億円(5.1%減)、営業利益1190億円(0.4%減)。第3四半期(3~5月)は増収増益だったが、第2四半期までの苦戦が響いた。海外ユニクロは売上収益8412億円(13.7%増)、営業利益1327億円(35.8増%)。主力の中国大陸での販売が感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)の影響で大幅な減収減益となったが、アジア・オセアニア地区が行動規制緩和もあって大幅な増収増益。北米、ロシアを除く欧州は大幅な増収で黒字化を果たした。ジーユーは売上収益1905億円(5.1%減)、営業利益178億円(26.7%減)。3月の気温低下で春物の販売が苦戦、生産、物流遅延でキャンペーン商品の適時投入ができなかったことが響いた。
通期は売上収益、利益ともに上方修正し、売上収益が2兆2500億円、営業利益2900億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は2500億円を計画する。