《ファーストリテイリングが挑む働き方改革》人材に求めるのは「真善美」

2022/04/21 06:30 更新有料会員限定


「企業経営の半分は人事が占める」と常に考えている

 上期(21年9月~22年2月連結)を増収増益で折り返したファーストリテイリング。22年は「世界で稼ぐ」を年度方針に掲げる。情報製造小売業として「世界ナンバーワンのカジュアルウェア企業を目指す」。柳井正会長兼社長は「そのための鍵を握るのは人材」と言う。急成長の過程で紆余(うよ)曲折を経ながら、従業員一人ひとりが主役となり、共通のゴールに向かって自律的に働く環境を整備してきた。同社が求める人材を獲得、育成、登用、評価する仕組みをどう進化させ、「圧倒的なトップ」になるため、どんな働き方を実践しているのかを探る。人材に何を求めているのか、まずは柳井会長に直接聞いた。

(柏木均之)

机上の空論より自分の経験

同社は現在、国内で新卒を年間300~400人、中途は200~300人程度を採用する。いずれの場合も求める資質は同じだという。

 当社の場合「ライフウェア」、究極の普段着を世界に広めたいという思いに共鳴できない人だと難しい。経営理念に共感でき、リーダーシップを取れる人で、「真善美」(うそ偽りなく、道徳的に正しく、美しいものを見極められること)を伴う行動や判断ができるかを見る。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事