ファストリ 有明本部の機能拡張 より速く客の声生かす仕組みに

2021/07/09 06:29 更新有料会員限定


日本最大級のスタジオにはECチームも隣接し「ささげ」を1カ所で完結できる

 ファーストリテイリングは、客のニーズや需要の変化を即座に反映して商品を作り、売る仕組みの高度化を急ぐ。4月に東京・有明本部の機能を拡張した。大型の撮影スタジオを作り、同一フロアにECチームを移設。グローバルの情報を集めるカスタマーセンターも設置し、店頭でのディスプレーを検証する仮想店舗を拡充した。企画、R&D(研究開発)、生産の部署と連動し、客の声を商品に反映する速度を上げ、店頭とECでの表現の精度も高める。企画から販売に関わる全ての機能を有明本部に内製化することで適時、適品、適量をグローバルに企画、生産、販売する「情報製造小売業」の基盤を整備する。

(柏木均之)

【関連記事】ファストリ 東京で「ホールガーメント」生産開始 “都市型工場”の蓄積、海外にも

ささげを1カ所で

 有明本部の1~6階の最上階はユニクロ本部、5階にジーユー、プラステの本部、布帛のサンプル作成アトリエ、無縫製横編機「ホールガーメント」のサンプルを作るニットイノベーションセンターがある。今回、1~4階の倉庫のうち4階をオフィスに転用し、1万6500平方メートルのフロアの5940平方メートルを使ってユニクロとジーユーの撮影スタジオを作り、専属カメラマンも雇った。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事