ファストリ 東京で「ホールガーメント」生産開始 “都市型工場”の蓄積、海外にも

2021/07/01 06:30 更新有料会員限定


編み立てから検品、補修、タグ付けまで、製品化までの全ての工程を都内で行う

 ファーストリテイリングは、「欲しい時に欲しい商品を欲しい量だけ販売する」取り組みを加速する。島精機製作所との共同出資会社イノベーションファクトリーを子会社化し、無縫製編機「ホールガーメント」を使ったユニクロの「3Dニット」を生産するマザー工場を和歌山から東京・東雲に移転した。有明本部との連携を密にし、商品企画から海外での大ロット生産が可能になるまでの開発期間を3カ月から1カ月まで短縮する。生産効率も高め、客の声を元にスピーディーに商品化し、提供する仕組みを整備する。

(柏木均之)

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もっと主体的に関与

 適品を適時、適量、グローバルに供給する仕組み整備の第1弾に、無縫製でニット製品を生産できるホールガーメントを選んだ。15年12月に島精機がイノベーションファクトリーを設立、ファストリは16年10月には資本金4億円の49%を出資、人材も送り込んだ。ユニクロの「クリストフ・ルメール」との協業商品を日本で生産したほか、イノベーションファクトリーで得た知見を生かし、その後、ホールガーメントを使った3Dニットの生産はベトナムなどアジアに広がった。

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