ファストリ 「サステナビリティレポート」を刷新

2021/02/03 06:27 更新


 ファーストリテイリングは2月2日、サステイナビリティー(持続可能性)活動について紹介する「サステナビリティレポート2021」を発表した。コロナ下で生活者の環境や社会への意識が高まっていることを受け、自社の取り組みをより分かりやすく伝えられるよう、内容を全面刷新した。柳井正会長兼社長は「現在の世界は危機的な状況にある。より良い世界を目指して企業も個人も将来を見据えて真剣に考え行動するべき」との考えを示す。

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 レポートは06年から発行しているが、21年版はより広く読まれる内容を目指した。柳井会長が経済学者で思想家のジャック・アタリ氏と企業が目指すべきサステイナビリティーについて対談した内容や、若い起業家や環境保護活動に取り組む高校生などのインタビュー企画を増やした。世界で一番安心して服を買うことができる企業・ブランドを目指し、環境配慮の取り組みも今後強化する。パリ協定を尊重し、50年までに温室効果ガス排出実質ゼロを企業として目指す。取引先工場の情報開示も「ユニクロ」「ジーユー」に加え、22年までにファーストリテイリング全社の取引先工場まで広げる。

 柳井会長はレポートの刷新に関連して「このままだと地球が今の世代で終わる懸念すらある。平和で安心な世界を実現するためにもサステイナビリティーをすべての前提として企業を運営する」と語った。

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