《ファッションビル・駅ビル商況9月》秋物不振 改装や自社カード施策で健闘

2025/10/17 06:29 更新有料会員限定NEW!


ルミネ新宿は改装効果などで衣料品、全館ともに前年超え

 ファッションビル・駅ビルの9月商戦は対象全施設の売上高が前年超えだった8月から一転し、一部地域を除いて苦戦した。

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 前年同月よりも休日が1日少なかったことに加え、下旬まで気温が高かったため、秋物が不振で、衣料品売り上げが前年割れの施設が目立った。その中で、改装や自社カード施策などの販促で成果を上げたり、キャラクターやコスメなどの雑貨、食など衣料品以外の分野で売り上げを伸ばした施設が健闘した。インバウンド売り上げも順調だった。

 10月序盤は気温の低下で秋物衣料の売り上げが復調し、おおむね順調だ。

首都圏

 衣料品の苦戦が響き、前年割れの施設が多く、増収だった施設も伸びが鈍化した。池袋パルコは改装に伴う休業区画発生と前年同期に大型販促企画を実施した反動の影響があった。SHIBUYA109渋谷は前年に人気アニメとの大型協業企画で売り上げを大きく伸ばした反動に加え、雑貨が不振だった。ただし衣料品は伸ばし、全館の免税品売上高も43%増とした。サンシャインシティ・アルパは改装休業区画が多かった影響で、衣料品と飲食店の売り上げが大きく減少したが、レディス衣料の既存店は0.4%増。玉川高島屋SCは前年同期に改装休業区画が多かった影響もあり、全館売り上げが大きく伸びた。

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