ファッションビル・駅ビルの23年12月商戦は大半の施設が前年超えとなった。全体として、クリスマス向け商品が好調で、引き続き、インバウンド(訪日外国人)需要も活発だった。ただし、暖冬の影響でアウターの売れ行きが鈍く、衣料品売り上げは伸び悩んだ。1月序盤のセールは施設によって違いはあるものの、消費者の購買意欲は高く、全体として順調。衣料品はプロパー品にも動きがある。
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〈首都圏〉全体として、売り上げの伸びが鈍化し、衣料品売り上げは前年割れとなった施設もあった。衣料品はクリスマス需要もつかみ、「キラキラ素材のニットなど華やかなアイテム」(ルミネ新宿、ルミネエスト、アトレ恵比寿)、「パーティー用のオケージョン商品」(玉川高島屋SC)などが順調だった。アウターはダウンを中心に「高単価商品が売れた」(二子玉川ライズSCなど)施設もあったが、全体としてはショート丈や軽めに羽織る商品が売れ筋。「お客が買う商品を慎重に吟味している」(ルミネ新宿、新宿ミロードなど)傾向が強く、「今買う理由を伝えることができたショップが買い上げにつなげた」(ルミネ横浜)。