《変化を捉える 24年春夏ファッションテキスタイル㊥》求められる“日本ならでは”

2023/06/20 11:00 更新有料会員限定


ハリとシワ感が魅力の近江晒加工タイプライター(スタイレム瀧定大阪)

 製品の付加価値を高めるような日本ならではのテキスタイルに関心が高まっている。アパレル生産の仕組みが変化する中で、大量生産よりも、少量で手仕事の感じられるようなニュアンスのある生地も好評だ。輸出を見据える上でも、他の国には無い独自の表情感がより重要になってきた。

【関連記事】《変化を捉える 24年春夏ファッションテキスタイル㊤》時代に合った“新定番”創出

他産地で出せない表情

 夏の定番素材の綿や麻でひときわ人気を集めているのが、洗いざらしのようなシワ感とふくらみが特徴の近江晒(さらし)加工だ。時間をかけて繰り返し生地を揉み込むことで、他に無い風合いを生み出す。湖東産地の染色加工場、大長の加工で「他の産地では同じ素材はできない」との声も。各社の展示会ではタイプライターへの加工が多く見られ、パリッとした雰囲気ながら着心地の良さも両立した。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定連載



この記事に関連する記事