ビンテージ古着の高騰が止まらない。年代物の「リーバイス」「リー」などのジーンズは日に日にその価値を高める。一般的な古着に比べて市場規模は小さいが、世界中にファンが多く熱量は大きい。現在の古着ブームの主役は若年層だが、高額品を愛好するのは90年代のビンテージブームを知る40代以上の大人だ。最近では円安を背景に、潤沢な日本のビンテージ在庫を仕入れる海外バイヤーも出てきた。
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500万円の価値
東京・原宿のビンテージショップ、マービンズは古着好きの聖地だ。店の主役は壁面を覆いつくす年代物のジーンズ。数十万円以上の値札が付いたリーバイスやリーなどが積み上がる。80年代前半に古着屋の店員でキャリアをスタートした半沢和彦さんが、ビンテージブームで盛り上がる91年に開いた。